脳梗塞の初期症状は?こんな前兆があればすぐ救急車を!

リハビリ

こんにちは!理学療法士のさとみです!

皆様体調はいかがですが?

今回はもしこんな症状があれば、すぐ救急車を呼んだ方がいいですよ!というお話をしていきます。

症状が軽いと救急車を呼ぶか、病院受診しようか、それとももう少し様子をみようかな、明日まで続くなら・・・と色々思い悩むこともありますよね。

もちろん症状がない方も、頭の片隅に知識として入っているだけで、もし自分や身近な人に症状が現れた時の判断材料になるかもしれないので是非お付き合いください☆

こんな症状があれば、脳梗塞かも!?

脳梗塞や脳出血、脳卒中やくも膜下出血など色々な言葉があるけどよくわからない・・・

詳しい病気のことは覚えなくても、こんな症状が出たら救急車を!

脳卒中の病気を詳しく理解するよりも症状を覚えておく方が実生活では役立つと思います。

こんな症状を覚えておこう!

  • 手や足が動かしにくい、しびれる
  • 顔の動かしにくさ、しびれ
  • 片方の口角が下がる
  • 言葉が出にくい、呂律がまわらない
  • 片目が見えにくい、視野が狭くなる
  • めまい、頭痛、吐き気

もし家族や身近な人が突然意識を失って倒れてしまったら、これは迷わず救急車を呼びますよね。

しかし症状が軽ければ軽いほど、

もう少し様子を見てみよう・・・

明日まで不調が続くなら病院に行こうかな・・・

など症状があるとはいえ、これはすぐに病院へ!とまでは思わないケースも多くみられるのではないでしょうか。

例えば手から箸やコップが滑り落ちてしまうこと。

もちろん滑って落とすことは脳梗塞じゃなくても起こりえること。

でもなんだかいつもと違う、やっぱり手に力が入りにくい・・・と思った時はすぐ救急車をよびましょう!

救急車を呼ぶほどでは・・・

夜中に近所迷惑かも・・・

他にも救急車を必要としている人がいるかも・・・

などためらってしまう気持ちもわかります。

もし救急車を呼ぶのを迷われたときは!

#7119に電話をすると救急車を呼ぶ必要性があるのかを相談できる窓口に繋がりますよ。

対象地域の方はこちらに悩まれたとき、相談するのも一つの手段ですね。

ただこの#7119は全国が対象地域になっているわけではないのが実情です。

お住いの地域が対象かどうかや、地域によっては違う番号が問い合わせ先になっている所もあるで、事前に1度確認しておくのが良いかと思います。

またご加入中の医療保険などで電話相談ができるものもあるので、合わせて確認しておきましょう!

自分や家族の万が一には、自分で備えるしかありません。だって誰も代わりにやってくれませんから。

必要な時に慌てないよう、防災と一緒で準備しておくと安心ですね。

脳梗塞は時間とのたたかい

上記のような症状が出た時、どうして様子をみてはダメなのかというと、早期であればあるほど治療して予後がよくなる可能性があるからです!

発症から4.5時間以内しかできない治療(t-PA治療)

脳梗塞は種類はあれど、要は脳の血管がつまることで発症します。

このt-PA治療はつまった原因である血栓(血液の固まり)を溶かしてくれる薬なんですね。

え?溶かしてくれるなら、いつでも治療できるのでは?

一度血流がとまってしまった先の血管は時間とともに脆くなっているので、血栓を溶かすと今度は脳出血になってしまう可能性があるんです。

しかも治療が開始できるまでに4.5時間なので、検査などに小一時間要すると考えると

症状が現れてから3.5時間後までには病院にかかっていないといけないわけです!

まさに時間とのたたかいですよね。

既往歴やその時のからだの状態、脳梗塞の範囲によっても、この治療ができるかどうかが関係するので、早く到着したからといって絶対にt-PA治療ができるという方法ではありませんが、早く到着できるに越したことはないですよね。

血管内治療は8時間以内

t-PA治療が出来ない場合でも、血管内治療という方法もあります。

太ももの付け根の血管から、脳梗塞が起きているところまでカテーテルを入れて血栓を取り除く方法ですね。

こちらはステント型と吸引型の2種類があります。

ステント型は血栓の部分に到着したら、金属の網目状のものを広げて血栓を絡め取るような方法です。

吸引型はカテーテルの先端に吸引機能がついているもので、いわば掃除機のようなイメージですね。

血栓まで到着したら、スイッチをつけ血栓を吸い取る方法になります。

早期に受診ができると、このような治療が受けられる可能性が得られるんですね~

おわりに

出来るだけ早期に治療が開始できるように、脳梗塞の症状を覚えておいていざという時に備えられたらいいですね!

早く病院に行くことで治療の幅を広げられ、その後の後遺症を減らせる可能性があるので、いざの時がきたら落ち着いて判断できるように参考にしていただければ嬉しいです!

新型コロナウイルスの影響で、なかなか入院中の家族の様子がわかりにくい昨今ですね。どんなことしてるんだろー?と不安に思うこともあると思います。

次回は急性期のリハビリのあれこれなどをお伝えできればと思っています!

よろしくお願い致します。

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